2017/08/26 無印良品と明和電機をくらべた展 ナンセンス計測のこころみ・クロージングトーク「くらべた展が、終わったら」in無印良品 有楽町


あの無印良品の商品と明和電機の製品を比較展示。グラフィックデザインは中村至男さん。
イベント最終日前日に、社長と中村さんによるトークイベント。
中村さんが動くところをまだ見たことないのでわくわく。

東京、暑い!のど乾きまくり!
東京駅近くのKITTEで高知の猛者・まぴぃさんと合流してお茶でもしようかと思ったら、お茶どころはどこも長蛇の列。
いちばん空いてたアサヒのビアホールに飛び込んだ。しょうがないよねー。
金沢の魔女・まいこーも合流したところで有楽町の無印良品へ。
と、その前に!無印良品近くにある高知のアンテナショップで日本酒の試飲。
お店のお兄さんが「女性にも飲みやすいのはー…」と言いだした尻から「いや、おっさん好みのをください!」と。
お兄さんオススメの「亀泉」と、まぴぃさんオススメの「文佳人」の2種類飲んで両方ともうまー!
吉田類さんのワンカップ土佐鶴も買えてしわやせ~。
ここで一仕事終えた感。

いやいや、目的果たしてない。
やっと無印へ。

店内の片隅にあるちょっとしたイベントスペースに展示物が並んでいる。


ツイッターに上がっていたこのジャケット着てる社長、かっこよかったなぁ。無印マジック?


電気の延長コードの比較。魚コードは踏むといたい。


腕時計の比較。無印は視覚で、明和は聴覚で。


楽器の比較。といっても無印には楽器がないので、無印にありそうな楽器を明和電機が作成。今日はケースに入っていたけど、ほんとはさわらせてもらえたらしい。がっかり。


栓抜きの比較。明和の栓抜きは新作で、栓を抜くときに「シュポン!」といい音がする「シュポンヌキ」。残念ながらまだ完成はしてないらしい。ほしい。


ナンセンス発想シート置き場の壁にあった社長のサイン。社長。

そんなに広くないので展示自体はすぐ見終わった。
トークイベントが始まるまであと1時間ぐらいあるけど、座席は先着順なのでそのまま並んで待つことに。
この日に合わせて作ったくるみボタンバッチを見てもらったり、まぴぃさんが私と合流する前に見てきた藤城清治の展覧会の話を聞いて、まいこーが「あの人はスケバンが使うカミソリでざくざくと紙を切っていく」とか言いだして「スケバンて!」とか言ってるうちにすぐ開場。
真ん中にプロジェクターのスクリーン、マイクが置かれた机が両端にあって、向かって左側にオタマトーンが置いてあったのでそっちの最前列に陣取る。
進行の人に「お二人に質問があれば書いて下さい」と紙と鉛筆を渡され、受け取ったものの思いつかない。
「いまそわそわしていることはなんですか?」と以前聴くラヂヲの「ふつおた」にも送ったものにしてみた。
横の二人の質問用紙はもうよくわからない落書きでいっぱいになっていた。

パソコンを小脇に抱えた社長登場。

いつ火を吹いてもおかしくないリコール対象になっているPanasonicのいつもの黒いやつじゃなくて、銀色の薄いかっこいいノートパソコン。プロジェクターにつなごうとコードを持ったところで、あれ?
「ジャックが合わんのう…」と絶妙のタイミングで社長にアテレコするまぴぃさん。
聞こえてるはずなのに無反応な社長がまたたまらん。

そして「イエ~イ!」のサバオ声とともにトークイベント開始。
「くらべた展」の期間中に2~3回ここでイベントをしたけど、「MUJI圧」を感じて無意識に声が小さくなるので、「イエ~イ!」から始めてみたとのこと。
無印良品で感じるアウェー感=「MUJI圧」。大きい声が似合わないおしゃれ空間だからねぇ。
やっとプロジェクターにつながった銀色の薄いかっこいいノートパソコンは無印で借りたのかと思いきや、社長が持ってきた新しいパソコンで「顔認識なんですよ」と、いちいちメガネを頭の上にずらしてディスプレイに顔を近づける。
その顔が近くで見れてよかった。

どんな話をしていたかと言うと…

・中村さんは社長のことを「信道さん」と呼ぶ。中村さんが「信道さんって呼ぶんですよ」と解説を入れてくれた。

・今日の社長はギリギリに会場入り。「銀座の藤城清治展に見入ってしまった。あれはすごい!」と。

・なんにでも花柄とかのデザインがされている昭和なものの中で、初めて出会った無印はそういうものをなくした白くてシンプルなデザインが新鮮だった。

・昔の無印は引いて白くしていたが、いまの無印はわざわざ白くつくってる感じ。

・明和電機と無印を比べた結果、そんなに変わらんのじゃないか。どっちも白いし。

・展示している魚打棒も白い。魚打棒で社長が鯉をしばいてるところを見たことある人は会場にはいなかった。私もビデオでしか見たことない。

・フライングタイガーと魚コードUSBパクリ問題。魚コードUSBの件で弁護士に相談したところ、「作った側=土佐信道・個人」と明らかだから企業相手だと個人の方が圧倒的に強い、とのこと。その後フライングタイガーはキューブのUSBおもちゃもパクっていることが発覚したけど、こちらは企業vs企業なので余計にややこしい話になっている。魚コードUSB、普通ならパクられた方は怒ってくるはずなのに、この日本人は笑いながら「なかよくしましょうよ」と近づいてくるので気味が悪いと、デンマークの本社に思われている。結局それ以降何も対処がないので、もう一歩踏み込む準備をしている?
社長の受話器を持つポーズで「買いだ!買いだ!」がまた見れてよかった。

・最近、JRの新幹線のことでツイッターが炎上した。
こんなに言われるのは何かある、と思い、相手側の方の立場になって考えてみた。
JRは国鉄みたいにJRひとつじゃなくて、東海も東日本も西日本もあって、それぞれ特徴や個性がある。試しに「JR+擬人化」で検索してみたら山ほど出てくる。それをひとまとめにして「使えん!」と言ったら、マニアの人に怒られてもしかたない。そこは自分が悪かった。という話をツイッターであげようにも文字数が足りないし、ブログに書くのも面倒なので、誰か書いておいてくれたらなぁ。とのこと。(これであってるのかな。私は社長の言い分にいまいち共感できなかったけど…。)

・熱弁ふるう社長を「よく分からんなぁ」という顔をしつつも、温かい目で見守る中村さんがステキ。

・いま、中村さんは人に人生の節目の話を聞きたい「人生の節目マニア」になっている。

・社長がアーティストになろうと思った節目は、「絵描きになる」と決めた幼稚園の時。

・社長は今年50歳。明和電機は来年25周年。全力でがんばれるのはおそらくあと10年。これまで積み重ねてきたものの中からこれからの10年に持っていくものを選んでいかないといけない。

・「くらべた展」のタイトル候補に「コンクラーベ」とかがあった。

・オタマトーンはかわいいパステルカラーの「オタマトーンSweets」としてピンク・ミント・チョコの3色が9月に出る。パッケージデザインはもちろん中村さん。中村さんのこだわりポイントは背景のブルーのチェック。

・進行の方が選ぶ最後の質問コーナーで「社長と中村さんの打ち合わせはどんな風にすすめていますか?」の質問に「いちゃいちゃしていますよ」とにやりとしながら答える社長。パソコンは使わず、紙とペン。描いて切って貼ったざっくりしたものを中村さんが持って帰ってステキに仕上げてくれる。

・質問コーナー、私が書いた「いまそわそわしていることはなんですか?」が読まれた。「今後の予定など…」「これが終わったらですか?そういうの得意ですよ!」「ではなく!次の展示会など。」というやりとりがあったけど、私は仕事そっちのけでいま気になってそわそわしていることを聞きたかったんやけどな。特に中村さんに。
(もっといろいろあったのだけど、忘れてしもうたよ…。思い出したら追記します。)


新幹線の話を熱弁社長。


信道さんに愛のある相づちをする中村さん。


オタマトーンSweetsを見せる社長。


オタマトーンSweets チョコ・ピンク・ミント。王将アイスみたい。

明和電機の今後の予定は、道後オンセナートのオープニングアクトのライブ、六甲ミーツアートのケーブルカーの仕掛けとオルゴールミュージアムでのライブ、来年は長崎や日本各地で25周年の展示。
長崎!?行けるかなー。行きたいなー。

予定時間の1時間半はあっという間に過ぎてトークイベント終了。分かるような分からんようなことをわーっとしゃべる社長に、愛のあるツッコミと相づちを入れる中村さん。まるで博多華丸・大吉の漫才のようだった。


トーク終わり、社長と中村さんがいちゃいちゃしているところ。

社長と中村さんにサインをいただいた。
作ってきたくるみボタンバッチを渡した。1回目のジョイフル明和のときに中村さんがデザインしたドットサバオをクロスステッチして、くるみボタンバッチにしたもの。

社長にはちょいちょい押しつけているので普通に受け取ってもらったけど、中村さんにあのデザインで作った物ですと渡したら「どうやって作ったんですか?ボタンに縫っていってるの?」と食いついてもらえた。うれちー!「社長にもおそろいで渡したので、よかったらつけて下さい」と言ったら、ちょっとうれしそうにほほえんでくれた。
すっかり中村さんのファンになってしまった…。お肌つるつるやし。


モバイルバッテリーにサインもろた。日付…。社長はまた未来から来ていたようだ。


2ショットいただきました!

会場内をしつこくうろうろしていると社長が男性のお客さんとしゃべっていて、こちらに「この人、(偽)明和電機の人ですよ。元祖パクリ!」と!あぁ!オレンジ色のカバーの「会社案内」に載ってた人!イトウさん!
「僕はちゃんと許可取りましたよ!『やっていいですか?』って!」「まぁ、明和電機が父親のパクリだからねぇ」と社長。あははは…。

有楽町を後にして、3人で秋葉原へごはん&カラオケへゴー。
今回は明和電機グッズを買わなかったので、せめて印税だけでもと、明和電機の歌5曲熱唱。

エネルギー使い果たした…。