2021/10/02 明和電機ナンセンスファクトリー in 愛知 in豊川市桜ヶ丘ミュージアム

こないだの六甲に続いて、久々に明和遠征!
ワクチン1回打って、細心の注意を払って、いざ愛知県豊川へ。
新幹線とお宿は旅行パックで取るよりも、スマートEXの早割と楽天トラベルで取った方が安かった。
しかも、なんと、グリーン車。

満喫するために、がんばって足を伸ばす。


京都から豊橋まで約1時間半。


この辺は、ちくわと稲荷寿司とうずらが名物なのか。
ちくわはかじらないとな。

高知からの極秘脱藩者と合流して、駅近くに取ったホテルに荷物を預けに一旦駅から出る。
なんか、気になる居酒屋があるな…。
夜はここにしよう。

豊川まで電車で行って徒歩で桜が丘ミュージアムへ向かおうかと思ったけど、「しんどいな」と満場一致でリッチにタクシーで移動。
途中、戦車とすれ違った。自衛隊の基地があるのかな。
明和電機広報部さんがツイートしてた、いなりあんかけうどんの勢川の前を通った。
よし、お昼ご飯は聖地巡礼だ。

スムーズに到着。
まずは物販で数量限定のサイン会チケットを入手してから、勢川へおうどん食べに行って、社長のギャラリートークに間に合うようにミュージアムへ帰って来よう。
完璧な予定。

入口で消毒&検温。
「入場チケットは2階です」の張り紙を見て、目に付いた階段を昇って行ったら、あれ?めっちゃ事務所…。
とりあえず進めるとこまで進んだら、あ!いた!


社長人形がいたので、ここが受付のようだ。
2階のギャラリーで展示を見て、帰りに1階の物販へ寄るのが順路っぽい。
再入場できることを確認して、とりあえず展示はささ~っと見て、1階へ降りることにしよう。

とか相談してると、控室から社長登場!
ああっ!お土産渡したい!
上がってきた階段とは別の階段が私たちの背後にあった。
社長がその階段を下りて行ってしまうー…。
上から階段をのぞいて、思い切って「社長~」と声を掛けて手を振ったら「おっ!そろってるね。」とお返事頂戴した。
どこへ行くんかわからんけど行ってらっしゃ~い。


この階段を下りて…あっジャイアントオタマトーンがあんなとこに!
あれ、こっちがほんとの入口だったのかな。
お腹すいたし、ちゃちゃっと展示を見てうどんうどん。

………

ちゃちゃっと見るなんて無理。
心を鬼にして、社長が下りて行った階段を私たちも下りて1階へ。

なんか新商品あるかな~。
地方イベントでおなじみになってきたご当地つまみマグネットと、豊川市のゆるキャラ・いなりんのSUSHIBEAT。


目玉じゃないよ。鼻。

会長の笛が見当たらなかったけど、16時からのサイン会チケットを入手して、いざ、おうどん。


その前に、大事な儀式。
ぷはー!昼ビールサイコゥ!


これがあのいなりあんかけうどん。おいなりさんセット。
いなりんSUSHIBEAT、見事に擬態。
おうどんの上に乗ってるおあげさんはなんと餅入り。
うまい!うまい!
うどん、もち、いなりずし、うどん、もち、いなりずし…やってもた…。
炭水化物祭りでお腹ぱんぱんこ。

まぁまだ時間あるしゆっくり食べるか、とTwitter見てたら、会長のツイートが。


笛、来てる!
来れなかったまいこーから「笛買うてきてくれ」ミッションが来ていたので、入手しなければ!
しかし、すくってもすくっても出てくるうどん。
なんとかやっつけて、ふーふー言いながら早歩きでミュージアムへ。


あったー。間に合った。
グリコーダーといなりんホイッスルを握ってレジへ。
さっきは商品持って並んでる時点で、レジにいたお姉さんとお兄さんが
「あのお客さんが持ってるのはこのバーコードです」
「この距離でわかるの?すごいねー」
と、準備万端な感じだったのに、今回は明らかに手ずっている。
バーコードをまとめてあるファイルをめくってもめくってもグリコーダーが出てこない。
「ちょ、ちょっと待ってくださいね。さっき入荷したところで…」
「知ってますよ。どうぞどうぞ」
お姉さん3~4人がかりでレジと正道村桜が丘ミュージアム出張所を行ったり来たり。
結局、同じ値段の別商品のバーコードを使ってやっと購入。
買えたからよし。

サイン会コーナーは物販コーナーの近く。
ちょうど14:30からの回が始まるとこだったのでちょっとのぞく。
ソーシャルディスタンスで並べられている椅子で待機して、番号を呼ばれたらアクリル板越しに座ってる社長に下の隙間からサインしてもらうものを差し出すシステム。
撮影は一切禁止。
サインしてるところをこっそり撮るのもダメっぽい。
私の前の番号の極秘脱藩者がサインもらってるところを撮ろうと思ってたけど、残念。
アクリル板越し生社長を堪能しよう。

社長の様子を見ながらうろうろしてるとマネージャーさん発見。
お土産を受け取っていただく。
よし、身軽になったし、やっと展示を堪能しよう。


でっかくなってもオタマトーンはかわいい。
そしてポスターもかわいい。


1階の物販コーナーの反対側には、でっかいSUSHIBEATやベロミン、バウガン、ノックマンファミリーとかわいいおもちゃがずらっと。
社服を着たお兄さんが上手にSUSHIBEAT鳴らしてた。
っていうか、社服男性がけっこう多い。
なかなかレア。


いなりんもSUSHIBEAT演奏していたらしい。
デカSUSHIBEATと着ぐるみの相性抜群。

そして2階へ。
階段を上がる前に、2014年の京都国際映画祭で大活躍したジャイアントオタマトーンにおた参り。
あんた、あの時かっこよかったよ…。
ジャイアントオタマトーンの横のモニターには、ヤノベケンジさんの演技が光る、あの茶番動画が流れていた。
あの茶番動画の一番の見せ場は、社長がジャイアントオタマトーンにかまれて抜け出せなくなるところ。


無理やり再現。
いや、これでは真実の口やがな。
極秘脱藩者は獅子舞に頭かまれてる人みたいになっていた。
ありがたやありがたや。


やっと階段を上がって、2回目の入場はちゃんと正面から。


廊下にはスケッチライブラリーがずらっと。

展示室は4つ。
最初はボイスメカニクスシリーズの部屋。


入ってすぐにサバオちゃん。
赤いボタンを押すと「イエーイ!サバオでーす!」って言うはずなのに、ならない…。
近くにいた学芸員さんが「2回押すとなるらしいですよ。子どもさんが言ってました」
ぽちっぽちっ
「イエーイ!サバオでーす!子宮からっきましたー」
ほんまや。


犬が吠える声が出るディンゴや


ホイールを回すと笑い声が出るワッハゴーゴーもボタン押しても鳴らず。


人工声帯で歌うセーモンズは唯一鳴った。
鳴らなくても、なぜか極秘脱藩者が忠実に再現してくれる。
特にサバオちゃんの声がたまに聞こえると、こだまのように「イエーイ!サバオでーす!」と。
あれ以来、そういう体になってしまったようだ。

隣の部屋はツクバその1。


わー!パチモクとコイビートかっこいい!


近くで見るとますますかっこいい。
楽器体験の時にコイビートを持ってみたけど結構重たくて長くて、回すとこに手が届かなかったなぁ。


Nationalのスイッチでリズムを作ることを「   」と言います。
Q1. 「 」の中を埋めなさい。


パチモクは影もかっこいい。


壁には思い出の写真。


社長の中学時代のティンパニーの楽譜と練習用の皮。
「ふとももに巻いてスティックをたたく」って、状況がいまいち分からない。
なんか痛そう…。
社長に聞きたい。


兄ちゃんが買ったMSXコンピューター。
こないだ六甲で言うてたやつだ!

その隣の部屋はつながっていて、ツクバ2。


これで自動演奏するのかな。
しかし、いろんな歴代工員さんがいる中で、めいわロボの工員さんはなぜキムラさんとオダさんなんだろうか。
社長に聞きたい。


壁には新旧社服と工員さんシャツに小町ワンピ。
私は今になってナッパ服が欲しいと思っている。


反対側の壁には、段ボール箱やカンカンやシンバルにつながっているトントン君。


大人も子どももたたいて鳴らしまくり。
なんか上手な人がたたいてるなと思ったら、


社長!
シンバルについてるノッカーの動きが気になるようで、困った時のガムテープで修理。
子ども「もうさわっていい?」
お母さん「あんまりやると壊れちゃうから」
社長「壊してもいいよ!直すから」
いいやり取りだった。


廊下の壁にあるミニギャラリーにはバリバリバージョン社服と武田丸。
この前でキサブローさん(元・工員さん、現・着物デザイナー)に魔除けしてもらった社服着て写真撮りたかったなぁ。
ホテルに預けてきてしまった…。


さらに隣の広い部屋は魚器ゾーン。


なんかところどころ小さいな。


こんなタコニワ見たことない。


パンチカードで中の魚がぴくっぴくっと動くハンマーヘッドは原寸大。
動いてるとこ、生で見たことない。見てみたい。


放電魚も満身創痍。

そうこうしているうちにギャラリートークの時間。
予定より人数が多かったので、2回に分けることに。


テニスの審判みたいな脚立に乗る社長。


アキラです。だそうです。

だいぶお疲れのようで、「明和電機代表取締役社長…」の自己紹介かみかみ。

社長「明和電機初めて見た人いますか?」
子ども「はーい」
社長「でしょうね」
一生の思い出にしてほしいな。

ギャラリートークでどんな話をしていたかと言うと…

・生い立ち。

・論理で非論理なものを作る。非論理だけでは物足りない。論理だけではばかばかしいものを作りたくなる。

・なんで魚?
その昔、つくばは自殺の名所。
自分を魚に置き換えて、自分の世界を考えて作り替えていく。
どろろのように自分のパーツを集めていく。

・明和電機は作品を売らず、芸術資源として使って収入を得ている。
おもちゃとかに落とし込むマスプロダクトと、ライブイベントなどのマスプロモーションを合わせて「マスプロ芸術」と呼んでいる。

・今53歳。
20代で魚器、30代でエーデルワイス、40代でボイスメカニクスシリーズを作ったけど、50代はまだわからない。

・なんで指パッチンで木魚なのかは、話すと3時間かかるので割愛。

・今回の展示で初めての試みをしている。
いつもなら「アート→おもちゃ」の順番で見せるけど、今回は「おもちゃ→アート」と逆に。
オタマトーン知ってるけど明和知らない人が増えた。
オタマトーンは世界で100万個売れている。
おもちゃやオタマトーンの楽しい雰囲気に寄っていったら、魚しばいてるやつにたどり着いて「なんじゃこりゃあ」と言わせる「アリ地獄方式」。

と言った感じでした。

最初に入口を間違えたので「アリ地獄方式」には気づけなかった…。
ごめん…。

2回目のギャラリートークが終わった後、社長とちょっとお話できた。
極秘脱藩者を見るなり「どうやって来たの?何時間かかった?」といつもの質問。
早朝から動いてたもんねぇ。

そんなことよりも極秘脱藩者は気づいていた。
「社長は今53歳じゃなくて54歳ですよ」
「えっ!?今54歳か!じゃあ兄ちゃん56歳か!」
4年後還暦ってこないだ言うてたやん…。
素で気づいてなかった社長。

中国の展示に製品をほとんど送ってるので、ここに展示する用を新しく作ったものがいくつかある。
極秘脱藩者「本物は中国で、ここには偽物が…」
本人が作ってるから偽物じゃないよ!

明和での製品は長年使用してるものが多いから親しみがあって、同じものでも新しく作ったものには年季が入ってない分、転入生に接する感覚になる。
エヴァの綾波レイみたいな?
私だけですかね。

中国にはスタッフは誰も行かないので、展示は現地の人にリモートで指示。
別々のものを合体させて、新しい作品ができてしまうかもね。
しかし、こわいなぁ。

エーデルワイスの作品はここも中国もなし。
ちょっと濃すぎるし、中国に送ったら帰ってこないかもしれないので…。
ははぁ、なるほど…。

ほんで!
発売記念!DVD同時視聴イベント on ツイキャスはなんで明日19時からなのか!
帰りの車中なので聞けないですよ!
と訴えると
「あっそうか。時間は兄ちゃんの帰りの新幹線の都合」と。
それを言われると…、しかたない…。
「なんとか残せませんかねぇ…」とさらに言うてみると
「残しますよ。〇〇で。また後日やりますし。」
やったー!助かります。
(10/6現在「〇〇」で残す話はまだ出ていない。ほんとに残す?)

社長がいると、ギャラリーが増える。
ちょうどトントン君の近くだったので、お手本実演。

上手~(あたりまえ)。
「もう1回!もう1回!」とリクエストがかかって、もう1回。

「ふっふっ」を誘ってくる社長。
答えるギャラリー。

さらに人が集まって来たので、自動演奏が始まった。

めいわロボ、すごいなぁ。
手がドラえもんみたいやけど、ちゃんと踊ってる。
今までも自動演奏を何度か見たけど、ロボがいるとさらにステージ映える。
でも、あともうちょっとでレンダちゃん暴走。
ついでに社長も暴走。
ええ反応の子ども。

後でちらっと社長が「もっとちゃんと踊るようにプログラミングしないと。あんなんではだめ。」と。
さすが、踊りにきびしいなぁ。
私は感動してたけど。

そしていよいよ、サイン会の時間。
本日3回目で最終のサイン会。
1階に下りて、サイン会コーナーへ。
ソーシャルディスタンスで3列ぐらいに並べられている椅子で待機。

始まる前にスタッフの方から説明。
番号を呼ばれたら前に出てきてください。
撮影は一切禁止です。

続いて社長からさらに説明。
「みなさん、交通ルールを守るように。交通事故というのは…今後こんなことしないように!」
なぜか点数引かれた人の免許更新コントが始まる。
疲れすぎてなんかのスイッチが入ってしまったようだ。


2番の極秘脱藩者に続いて、ありがたくサインをいただく。
アクリル板越しの社長が「君もね、だめだよ、〇▼※…」
マスクとアクリル板で、なんておっしゃってるのか分からない。
何かわからんけど「はい」と言うといた。

こないだからずっと聞きたかったことをやっと聞く。
「なんであの工員さんはキムラさんとオダさんなんですか?」
「正面から撮ったちょうどいい写真があの2人のしかなかったから」
なるほど。納得。

「じゃあね、合格にしとくからね」
「やったー!ありがとうございます!」


私、なにに合格したんやろか。

後で極秘脱藩者に聞くと、「すみません~もう悪いことしないので~許してくださ~い」と免許更新コントを社長に仕掛けてったら乗ってくれたそうで、そのノリが私にも続いてたということだった。
そっちでなにしゃべってたか聞こえなかったから、分からんかったがな。
もったいないことした。

サイン会で人が少なくなったところで、再度展示を見に2階へ。


魚器全部撮れた。


でかい魚コードUSBの型は、ほんとの魚コードと同じものを使ってるんだろうか。
フライングタイガーともっと面白いことになればよかったのにねぇ…。

自分は撮るだけ撮って、同じように人がいないところを撮ろうとしていたondono-setoさん、ぷらいまり。さん、ぱたのさん親子の邪魔してみたり。

さて、豊橋までどうやって帰ろうか。
まずは豊川までバスか徒歩で行って、電車で豊橋まで行こうか。
豊川まで便利な移動手段がないか、地元民の学芸員さんに聞いてみる。
「うーん、徒歩ですかね。大通りをまっすぐ行って15分…20分…いや20分はかかりませんよ」
やっぱり徒歩か。しょうがない。
いっぱい歩いたら、後のビールもうまかろう。

サイン会が終わって上がってきて、「2時間しか寝てないけどこれからライブのリハーサル」と言っていた社長にがんばってください、とお別れして1階へ。

物販コーナーを見ると、見たことあるシルバーヘアー。
あっ会長だ!
ぱたのさん「いなりんホイッスルの吹き方が分かりません!」
私も分かりません!


マスクを外して実演。
前と後ろの穴を指でスライドさせて…。
ホイッスルだから、音階で吹けると思ってなかった。
緊急時に吹けるように持っとこかな、と…。
吹くの上手すぎて、まったく吹ける気がしない。
まぁ、かわいいからいいか…。
明日のライブ、楽しみにしてます、と言って、会長とお別れして、ミュージアムから退出。


前でおいなりさんとか売ってて、ちゃんと見れてなかった看板。
あのおいなりさんもおいしそうだったな…。


ondono-setoさんに観光案内地図をもらって、徒歩20分かからないはずの豊川駅へ。
お昼のおうどん屋さんと反対方向にまーっすぐ行って、薬局が見えたら曲がってー…、薬局…薬局…見当たらず…。
どこで間違った?
ondono-setoさんに「私でも分かったんで大丈夫」と送り出してもらったのに、私たちでは分かりませんでした…。しょぼい二人組…。
結局Google先生にお世話になり、体感30分ぐらいでやっと豊川駅に到着。
幸いすぐ電車が来たので飛び乗れた。
さっきまでしゃべり倒してたのに、疲れ果てて座席に座ったとたんしゃべらなくなる極秘脱藩者。
もうちょっとしたらおいしいやつ飲めるからな。

ホテルにチェックインして体制整えて。
駅前にあった気になるお店に行ってみよう。


なんてステキな看板なんだ、百万石。
コの字のカウンターと奥にテーブル席が2つ。
雰囲気が武蔵小山のくろちゃんっぽい。
入口近くに男性客1人。
奥のカウンターに落ち着いた。
ホテルでもらった周辺のお店のお得クーポンにこのお店のもあってラッキー。


この瞬間をどんだけ待ったことか…。
お昼の儀式もよかったけど、夜の儀式も格別。

お店のお姉さんが「お仕事で?どこから来られたんですか?」と言うので、引くやろなと思いつつも
「お仕事じゃないです。京都と高知です」
「こんなところへ何しに?何にもないよ」
「今日から始まったイベントを見に」
「ちょっと待って、当てるから。えーと、サーカス?」
確かにサーカスも来ていたな。

「明和電機って知ってます?現代アートなんですけど。」
「知ってる。芸大出身なんで。でも現代アートは難しい…」
でも知っててくれてよかった。

そんなこと話してたら、おじいさんが1人入ってきた。
「どこに座る?」
「あなたの顔が見えるとこならどこでもいいよ」
わー、常連おじいだ。
広めに空いてた男性客と私の間の席に座った常連おじい。
これは絡まれイベント発生の予感。

「お酒『どんかん』で。あとお水も『どんかん』で。」
なんや、どんかんて…。
「お水、『どんかん』ってお湯がいいの?」
「お水で。どんかんはわしのことか。ハハハ」
なんじゃそりゃ。

関わらんようにした方がええかなと極秘脱藩者の方を見たら、すでに「かかってこい」と臨戦態勢。
どういう流れで話し出したのか忘れたけど、常連おじいは戦争の話をしてた。
「わし、85歳で…」
「えっ見えないー!」
「ダンケシェーン」
さっきロシアの話してたのに、ドイツ語なんや。

常連おじいはお店のお姉さんと
「お刺身はないの?」
「馬刺しとうなぎならある」
「魚はないの?」
っていうやりとりを3回してて、3回目は私たちが「今日はないですよ」と返事。
しばらく忘れてたけど、これが居酒屋に来た醍醐味やなぁ。

この日から夜の営業を再開で、生ものをあまり仕入れていなかったそうで。
日本酒を頼んだら
「地元のお酒はー…」
「(銘柄も聞かず)じゃあそれで」
「なくてー」
ないんかーい!
日本酒のことをすっかり忘れてたとのこと。


まぁなんでもいいや。

私たちも2年ぶりの再会で、しゃべりたいことが山ほどある。
気づけば常連おじいをほったらかして2人で爆笑しながらしゃべってた。
私は馬刺しを、極秘脱藩者は豆腐をつまみながら。
極秘脱藩者がなんかいいこと言うてたのになぁ。
「豆腐はうまい」しか残らんかった…。

常連おじいの声が聞こえたと思ったら誰かに電話して、迎えを呼んで帰っていった。
「常連さんだったんですか?」
「いや、2回ぐらい見たことあるけど常連ではないかな」
なんと、常連じゃないおじいだった。

ちょうど2時間くらいで私たちもお暇。
楽しくておいしいお店だった。


ホテルに帰って、コンビニで買った愛知の地酒を部屋飲み。
飲み切らんかったらお土産に持って帰ろう。
うそうそ。きれいになくなった。


さらに自分の部屋に戻って、本日のお迎えものを愛でながらひとり打ち上げ。
Q2.さばさしさんは翌日どうなってるでしょうか?